写真館
正面玄関
空に昇るにつれ建物のボリューム感が減少し、緑が数多く顔を出す設計になっています。地域のスケールにあわせビルが存在感を持ちすぎないための配慮の一つです。
パティオ
パティオはビルの外に立てばビルの内側ですが、内部にあっては外側の感覚。地域との“地続き”を考慮しました。
ゆくゆくは、ここでミニコンサートなど地域を巻き込んだイベントを開きたい、と胸を膨らませています。
西側 外観
「街の風景に溶け込み街の風景を高める」、社屋は地域とのコミニュケーションツールでもあります。そして社員は一日の内最低8時間、会社と共に生活しています。その時間を濃くすることが企業の務めだと考えるのです。
南側 外観
自然の素材は風化します。しかし自然であるからこそ10年未来にも新たな新鮮さを届けてくれます。社屋に込めた思いは、長いお付き合いを墓本とする事業の心に通じるものです。
東側 外観
外装は陶器質手焼きタイル、コンクリート部内は手のみ削り仕上げ、内装は左官の手仕事…、ここは人間の器であるからこそ、あえて手間と時間の2つの「間」にこだわりました。
レクリエーションルーム
パティオと隣り合うレクリエーションルームを開け放つと、一つの空間に。横への広がりは、縦型組織に「ゆらぎ」を起こし横一線スタイルの組織をめざそうとする意欲のカタチです。
3階 ベンチ椅子
どこにいても視線を感じる、心地よい緊張感がビル全体を包み込んでいます。各ルームには、視線を遮る間仕切りはありません。パーテーションが必要な箇所は、透明ガラスを使用。会議室や応接室もガラス張りを基本とし、”密室”を排除しました。仕事の席でもミーティングの場でも、ベンチに座っている時も「自分は見られている」のだ、この刺激が精神を起立させ、姿勢を前向きにさせます。それが質の高い仕事に結び付くと考えるのです。
例えば、編集部のドアを開けると、ベンチ椅子とレストルームが目に飛び込んできます。さらにパーテーションの高さにも心を配った結果、抜けるような開放感。
3階 社長室
オープンの思想は、経営マインドそのもの。実際、社長室はガラスを通し全社員の目が入るようになっており、社長デスクは、社員の自由使用を認めています。
社長室で部会を開く、こういうこともここでは普通になりました。
3~4階への階段
木が人間に提供してくれるくつろぎ感や体温の温もりを見直しました。
インテリジェントビルでは異例ともいえる木の素材の多用は、こうした思考を母体としています。階段の手摺りにも木を用い、ベンチやバイオデスクなども『木製×手作り』で貫いています。
セクシーテイスト
吹き抜ける風が「セクシーだ」とつぶやく、人が振り返りたくなる、そうした引力を持つ社屋をめざしました。
外観も、内部のいたるところにもセクシーの視点。
サウンドスケープ
パティオやビル周辺には、香りのある木を植え自然の香気空調を心掛けました。
同時に、ビル内にいながら木々のざわめきによるサウンドスケープ[音環境]効果も狙っています。
シャラ、ケヤキ、シラカシ、花水木、ヤマボウシ、カシ…等の木々がオフィスの森を構成。季節の変化を知らせてくれます。
風の彫刻
パティオをコアに、ビル全体に風が循環し、その風にジョージ・リッキー氏作の「風の彫刻」(パティオに設営)が呼応。風は快適を運ぶと共に、情報媒介の役割も果たします。
風こそ私たちの企業コンセプトでもあるのです。